ついに、オスにメスが入ります。


と書くととてもイケナイ気がします。でも電気メスで男の僕を手術するだけです。
ただ、あまりにひどい出だしですね。


一応、前回のおさらいをしておきましょう。
タマが痛くて病院に行き、おじさんに触られた結果、異常はありませんでした。
ですが、TNTNの先に水膨れがあることが判明し、手術するかどうか聞かれました。
どうやら簡単に取れるらしいので、僕は手術してその水膨れを切除することにしました。


※病院関係のネタなので、それ関係が苦手な人は気をつけてください。






ついに決戦の時がやってまいりました。僕はこれから人生で初めての経験をすることになります。
それは人間としてこの世に生を受けた限りはいつか行うであろうことでしょう。
僕はむかし尋ねてみたことがあります。「こわくないの?」と。
「まさか。むしろ楽しみだよ。」彼は答えました。








時は6月6日水曜日の朝9時、神戸は赤十字病院の泌尿器科前








というわけで、手術当日です。初体験は初体験でもあっちのほうならどれだけ良かったか。
さてオペ当日にも関わらず、僕の状態はあまり良くありませんでした。
前日はレポートを書いていたのでなかなか寝られず、途中からどうでもよくなって不安になって酒を呑み、そのままゲームをして一睡も出来なかったからです。

確かに、手術に臨むにしては多少不適切だったかもしれません。
ですが、なにぶん人生で初めての経験です。不安だけが心を支配していたのです。

さて、前回に言いましたが、僕はいったい何処が悪いのか。再度確認をしておきましょう。

簡単に言うと、男の人の大事な所の先端部です。写真で言うと

IMAG0069
このケチャップみたいなやつが尿口にあった感じ

こんな感じです。ちょっとケチャップがズレてるのが滑稽ですね。
僕のおしっこは別にこんな中途半端なところからは出ませんよ。このウインナーで言うと、ちゃんとシワの集まった先端の方から出てきますからね。誤解なきよう。

もっと分かりやすく言うならば、論理ゲートでいうNANDゲートって感じです。普通の人はANDゲートみたいな形をしています。図を見れば結構わかりやすいかな、と思います。

IMG_0082
論理ゲート
間違ってたらごめん

ANDであれNANDであれ、皮がどうなっているのかについては考えないこととします。それについて言及するとややこしくなるので、皮を剥いた状態でお考えください。僕は剥けてます。

普通の人は「AND」の形なのですが、僕の場合は「NAND」の形になっています。先っちょに「NOT」がついてしまっているのです。今回の手術の目的は、ここを切除する事になります。

さて、ではそのNANDの「NOT部分」に何が詰まっているのか。
性欲とか、夢とか、そういう物ではありません。どうやら、単にゼラチン質のような物らしいです。ただ、あくまでも触って見当のつく考えがそれだというだけなので、切除した部分を検査するらしく、後日またそれを教えて貰えるようです。わかればまたここで書きたいと思います。

今回の場合、特に悪性の腫瘍ではないようなので、TNTNの先に残しておいても良いらしいです。ですが、簡単に取れるみたいですし折角の機会なので取ろうと決断しました。

ただ、取る事自体はとても簡単らしいのですが、場所が厄介なのだそうです。そりゃあTNTNだからなあと思っていたのですが、どうやらそういうことではないらしい。先生曰く、腫瘍が存在している亀頭部というのは血がとても集まっている場所なので、出血しやすいそうです。
「血の塊みたいなものだ」とも言われました。なので、その場所を手術するというのは、あくまで他の切除手術と比べるとですが、少し大変なのだとか。


さて、9時に軽い最終チェックを受けまして、9時30分まで待合室で待ちます。この時間の潰し方が一番困りました。病院ですので携帯電話を出すわけにも行かず、椅子なので横になって寝るわけも行かず。仕方がないのでずっと妄想していました。

あともう少しでノーベル賞をもらって嫁と抱き合うシーンだったのですが、時間が来てしまいました。時というものは残酷です。いつだって人を傷つけます。どうしてこんなことになったんだ。

さて、ようやく呼ばれました。そのまま手術室へと向かいます。
診察室の隣にあるような、小さな処置室で簡単に切除するのかなと思っていたので全く予想外の展開です。割とガチな手術なんじゃないのか、と不安はどんどん募ります。小学生の時に入院した経験はありますが、手術はした経験は全くありません。

さて、手術室へと着いたら、まずは今日担当して頂く看護師の方から挨拶をして頂きます。
お二人から名札を見せてもらい、「お願いします」と伝えます。1人目の人の顔写真はパンダか何かのシールを上から貼ったような感じだったので、逆にそれが恐怖感を煽ってきました。あれ明らかに子どもを安心させるための仕組みだと思うのですが、そんな些細な事ですら僕にとっては不意打ちに感じてしまい、ちょっとビビリました。


その後、更衣室で手術着に着替えて手術室の中へ入ります。

夢の空間がそこにはーー



となればいいんですが、実際は違っていました。テレビで見るような、手術室とも違っていました。何が違うのかな、と僕は考えます。器具やライトはそんな特別なものではありません。

この手術室、なんと!音楽が流れていたのです!!



僕「音楽流れてるんですね!ハイテクですね!」

看A「そうなんですよー。凄いでしょ?」

看B「有線放送だからチャンネルも選べますよ〜。今は適当に流してますけど、手術乗り切るためにも何かお気に入りのジャンルとか選んでくださいね!あ、そうだ、普段何聞かれてるんですか?」

僕「(可愛いなこの人)洋楽ですかねー。」

看A「洋楽とかだとThe Beatlesとかありますねー。」

看B「J-POPとかK-POPもありますから好きなの選んでいただいていいですよー。」


そう言って、看護師さんは僕に有線放送のチャンネル一覧を持って来てくれました。
このまま色々と看護師さんに看護されたいなと思いましたが、下半身を脱がされてしまっているので興奮すると色々と気まずい状態になります。僕は気を紛らわそうとチャンネル一覧を眺めました。

というか、手術室で興奮する気持ちの余裕はなかったです。



僕「うーん……ええと、じゃあこれかなあ。」

看A「ほうほう……ヘヴィメタル特集やねー?」

僕「あ、はい」

看B「普段から聴いてるの?」

僕「まあ、ノリよく手術耐えられるかなーと思ったので。」

みたいなやり取りをしていました。
「家どこ?」とかも聞かれたので、まるで合コンやないかと思いながら

「奈良です(笑いながら)」と答えると、

看A「えっ( ゜д゜)」

看B「下宿?」

というお手本通りの答えが帰ってきました。

一瞬、呆気にとられた顔が可愛かったのは内緒です。ちなみに合コンは行ったことありません。


その後、「初めてなの?そっかー。緊張するよね〜。」とか、「不安?でも大丈夫だよ!」などと微笑みとともに話しかけてもらい、これ童貞に優しくする系のえっちぃビデオで見たことあるやつやと思いながら、手術に対する緊張はほ消えていきました。

そんなこと考えてたわけですし、女性の前で下半身は露出している状態だったのですが、元気になることはありませんでした。不安ばかりが募っていたので、手術が始まる前に誰かと話せたというのは緊張を解く上でとても大きかったです。

ほんとうに素晴らしい方達でした!プロ意識すごいですよね。僕のTNTN見ながらもそれに反応しないで僕に微笑みかけて色々話をしてくれるわけですからね。こんな人いないよ?

でも、女性を見ながらもTNTNを反応しないで会話していた僕もなかなかえらいと思いませんか?

というか、他人にTNTNを見せておきながら、可愛いナースに心配して励ましてもらえるようなシチュエーションって現実世界においてそうそうないですよね。これはもしかしたら運が良かったのかもしれません。人類万事塞翁が馬といいますが、僕の場合は塞翁がタマって感じです。

白衣の天使とはこの事なのでしょうね。
僕はこの日からナース服もありだなと思うようになりました。



ですが、事件は突然起こります。



「はーい、じゃあカーテンしますねー。」

そう言って看護師さんは手術着の下半身部を折り返し、おへその上空にある棒に引っ掛けました。
NTOpe

目の前にカーテンが出来てしまった状態となり、僕は手術の様子が全く見えなりました。
注射の時は刺される場所を見て、痛いタイミングを知って感覚を遮断するのですが、今回は麻酔を打つ瞬間に耐えるといういつもの技が通用しません。

おそらくですが、これは患者に血を見せないようにする配慮とかだと思います。

そして、点滴をされます。僕は「もし風邪を治すなら注射?それとも薬?」という質問に対しては「すぐ終わるし注射かな」と答える派なのですが、点滴は余り好きではありません。幼少期にとても痛いと感じて泣いた思い出があるからです。ですが20歳の大人ですしワガママも言っていられません。手術中はどうやら点滴をしないといけないので、腕に刺してもらいました。点滴って刺された時よりも液体がゆっくりと流れこむ瞬間が痛くないですか?

点滴され、腕置きに腕を置いて腕を固定され、下半身は露出中で、音楽はヘビメタ。



悪魔召喚でも始まるのだろうか。



サキュバスなら召喚してほしいなあ。

暫く待たされた後に、手術が始まりました。同い年くらいの医大生が研修で見に来ていました。先生に続いて何人かがぞろぞろと入ってきます。皆が今日の手術の確認をしています。

JRの運転席に乗務員さんがいっぱい乗ってて全員が「出発進行!」とか指差してる光景に似ているなあと思いました。べつに僕のTNTNを指差して確認していたわけではないです。

まあ、大学生の女の子に僕のアレを見てもらえる機会が来ることって割と望んでいましたけどね。
でも神様、それは今じゃないと思うんだ。

神様に文句を心で言っていると、「じゃあ麻酔しますねー」と突然言われます。少しTNTNの先をおじさん先生が揉んだので、そろそろ来るなと思って痛みに備えようと少し力を入れたその直後、人生で感じたことのない衝撃を味わいました。TNTNの裏筋の上の方(亀頭部と棒の部分の境目に当たる部分ですね)に、麻酔の針が打ち込まれます。ぷすっ。
























死ぬほど痛かった。
























局所麻酔と言えば、歯に打たれる時程度の痛みを想像する人が多いと思います。僕も痛みはその程度だろうなと想定してたのですが、今回の痛みはそれとは全く比べ物になりませんでした。久々に歯を食いしばりって何かに耐えた気がします。腕にもおもいっきり力が入りました。

映画やドラマで、注射を刺されて「うぐ!!!!」と歯を食いしばって耐えているシーンや、人体改造されるときに「んー!!!ん―!!!」と歯を食いしばって抵抗するシーンを見たことありますが、今の僕ならば彼らに感情移入することはとても容易くできます。まあそれくらい痛かった。蹴られる痛みとはまた別の痛みでしたけが、ドMにでも目覚めない限り二度と経験したくないです。
いや、Mになってもお断りですね……。

亀頭部に適度に麻酔が周って来てTNTNの感覚が無くなります。おじさん先生がぼくの亀頭部を揉んでいましたが、気持ちよくもなんとも思いませんでした。麻酔されてからずっと揉まれていましたが、そういうプレイではなくて麻酔を全体に行き渡らせていたのだそうです。

その後、電気メスで腫瘍を切除しました。待たされた時間は40分とか50分位だったと思いますが、手術自体は10分程度で終わりました。音楽聴いて意識をそらせたので、やっぱり音楽は好きなジャンルにしておいて正解でした。麻酔をされている最中はそんな余裕がありませんでしたが、麻酔がきいてからは、このアーティストは誰やろうと考えたりする余裕はありました。


そして、思っていたよりも早く手術は終わりました。腫瘍は無事に切除できました。あとは、切除した部分に皮が戻れば完治だそうです。ですが先程も言いましたが、亀頭部というのは血が出やすい場所なので、手術が終わっても出血が止まらない……なんてこともあるみたいです。特に、TNTNを元気な状態(お察しください)にさせた場合、血圧が急上昇して血の巡りが良くなるので血が出やすくなるようです。「あまり励まないように(原文ママ)」と忠告を受け、おじさん先生から出血の際の止血法やガーゼを患部にあてる方法(切ってすぐはバイキン入らないように、しばらくは患部にガーゼを当てるらしい)を教えてもらい、手術室を後にしました。

もう一度診察室へ戻り、薬の話や今後の話をしました。1時間だけ病院内で様子を見て、異常がないか確認するそうです。ですが病院というのはそもそも暇をつぶす場所ではないので、1時間待機するのが結構大変でした。偶然図書館を見つけ、本棚にパタリロ!があったのでそれを読んで待っていました。しかし誰だよ病院の図書館にパタリロ!置いた奴。


きちんとおしっこも出来るようになりましたし(もう射出された水が変に折れ曲がったりしない)、あとは傷口が塞がるだけです。何とか無事に終わってよかったです。タマが痛み始めた当初は、大変だ!死んでしまう!と思っていましたが、最終的になぜかTNTNの手術をしたりして、話のネタが増えました。腫瘍も取り除くことが出来ましたし、貴重な経験も出来たので良しとしましょう。

まあ何人かの方には結構ご心配をおかけしていたみたいで、その方々にはこの場でお礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。お陰様で僕もTNTNもソロで元気です。デュエット希望。

神戸赤十字病院の手術室って、[手術室]って書いてある入り口を入ると受付と更衣室があるんですよね。その中にもう一つ入り口があって、そこへ入るとその中に手術室が幾つか並んでいるという感じなんですした。僕はてっきり[手術室]って書いてある入り口を入るとすぐに大きな手術室があるんだと思っていたのですが、実際はもっと小分けになっているようです。あと、足で開けるドアは一回やってみたいですね。やる機会はあまり来ないでほしいですけれども。

そんなかんじです。長々とお付き合い頂きありがとうございました。
みなさんも、股間に激痛が走った場合、耐えずにすぐに病院に行きましょう。
そして僕と語り合いましょう。



追伸
今はNANDではなく、XORです。お間違えなきよう。