色んな趣味には必ず深い「沼」が存在しておりまして、僕も日本酒という深い沼に体ごと飛び込んでしまったような、そんな気がします。各所に点在する沼ですが、一度飛び込むと重い気分も財布もどんどん軽くなっていくんですよね。恐ろしい。でも気持ちいい。

さて、台風が過ぎて一気に秋らしくなるのかとおもいきや、案外そうでもないというよくわからない天気が続いております。ただ、昼間は少し風が出てきたようで、時折涼しさを感じさせてくれますね。夜も少し肌寒く感じることもあります。もう秋は目の前でしょうか。

そう、秋なんですよ。秋。
食欲の秋、読書の秋、等など。いろいろな「秋」が御座います。
色んな秋があるんですが、いるかみゅーずでは「ひやおろしの秋」を推したいと思います。
ひやおろしって何やねんという方は、前々回の記事にて軽く説明しておりますのでそちらをどうぞ。

要するにまた日本酒です。最近、おかんブログから日本酒ブログにシフトしてるの?という話も聞きますが、おかんは生き物なので常時面白いことを提供してくれるわけではないですしね。
コンテンツは多いほうが楽しいじゃないですか(必死

はい、9月は21日の土曜日、なら泉勇斎さんへ行って飲んでまいりました。じょにさんと。

まず頂いたのが、奈良以外でも有名らしい(まあ僕は奈良の人なので他都道府県の人の認知度はよく分からんのです)「春鹿」のひやおろしでございます。春鹿は勇斎さんから歩いていける距離にお店があるので、そこで利き酒をした後に勇斎さんに来るという日本酒堪能プランも組めて、日本酒好きには堪らないかもしれませんね。

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▲春鹿のひやおろし
今日の目的はこれと言っても過言ではありません

じょにさん曰く「これもおいしいけど、おれは去年のが好きやなあ」との事らしいですが、僕は昨年度の味を知らないのでずっと隣で「ええもんばっか飲みやがって」とボヤくだけでした。昨年度のものが味わえないのは勿論ですが、今年のひやおろしも既に10月なので、各所で在庫がなくなり始めて味わえないかもしれません。さあ奈良の酒蔵へ急げ!

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▲ラベルです
朱色が紅葉の色で秋っぽいです

ひやおろしは口当たりはさらっとしてるのにあとから味がしっかりとしていて、飲みやすい気がします。僕は丁度ひやおろしの時期から日本酒をしっかりと飲み始めたこともあるのか、もしくは思い入れがあるのか、強く印象に残っています。

さてさて、その次にのんだのが、「しょじゅん」です。
(「しょ」の字が漢字で出ないのでひらがなにしてます)
ワイン酵母で発酵させたお酒らしく、他の日本酒に比べて茶色がかっている気がします。
味も一般的な日本酒のものとは少し違います。
「あー、言われてみたら確かにワインっぽい感じするわ」みたいな。(どんなやねん)
別にぶどうの味するってわけじゃないですよ。勿論ですけどね。

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▲金嶽 「しょじゅん」
僕はこれを見るたびにお茶を思い出します。

どうでもいいですが、「都祁」という地名は初見では読めないらしいですね。
ご一緒していたお客さんが「読めないよねえ」と仰っていました。僕は「地元なら読めますよ〜」と言ったのですが、勇斎さんの店長に「ほんなら書ける?」と言われると書けませんでした。
「しめすへんに土やっけ?……あ、それは社か」とかアホみたいな事を言ってしまいました。
確かに奈良の地名は初見で難しいところが多いですね。

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▲「しょじゅん」のラベルです。
まあ、そういうことです。

お次に呑んだのは、嬉長の菩提酛(もと)でございます。普通のお酒と違って、やっぱり菩提酛は少しクセのあるお味でございます。だけれど、これはこれで宜しいものでございます。「さらさら」とした普通のお酒と違って、少し粘り気のある印象(別にネバネバしているわけではなくて、少しとろみがあるといった感じでしょうか。口で分かるほどのとろみでは無いんですけどね。)もしますが、味はしっかりとしております。

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▲嬉長の菩提酛
味がしっかりとしていました。

そして、シメは甘酒(僕はここに来ると甘酒でシメると決めているのです)。
今日はつぶつぶの甘酒を頼みました。甘酒はサラサラかつぶつぶかの2つが選べます。
生姜の入った甘酒は邪道だぜ!という体質になってしまいました。どうしてくれる。
と愚痴りたくなるくらいの、自然な甘さです。ほんとうに美味しい!

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▲「つぶつぶ」の甘酒
つぶがうっすらと見えるかなと思います。

じょにさん(じょにぶら氏)には本当に美味しいお酒を味わえるお店を紹介して貰ったので、頭が上がりません。旅先でおしり叩かれたけど。奈良泉勇斎のメイヤーはたぶん彼からは奪取出来ないとは思いますが、僕も初めて「常連になるぞ―!」と思えるようなお店が出来たので、じょにさんには感謝しています。旅先でおしり叩かれたけど。美味しい奈良のお酒を僕が飲んで、このブログで紹介して、それを読んだ皆さんが奈良に来て、お金を落として行ってくれたら、あんまり陽の目を見ない奈良の経済もほんの少し回ってみんな幸せになるかなあと思います。あ、僕は旅先でおしりは叩きませんのでご安心を。

いやあ、でもね、奈良の酒蔵って全盛期と比べると後継者不足などで半分に減ってしまったらしいんですよ。なので、ちょっとお酒を飲んでみたりとか、お酒を買ってみたりとか、そういう事が間接的に酒蔵を守っていく事に繋がっていくんじゃないかなと思ったりするわけです。だから、僕はお酒を飲むという目的以上に、奈良のお酒という大切な文化を廃れさせないようにするという目的にお金を使っているんです。このブログでお酒の記事を書くのだってその一環でして(以下省略

あれ、こう書くとなんか僕すっごくいい事してる気になってきたぞ!
……酔ってきたんですかね。僕はお酒が回るのが少し早いのです。
それでは、キリもいいのでこの辺りでお開きといたしましょうか。

今日も1000円で良いお酒が飲めました。
また行こうと思います。その時は店長さん、よろしくお願いします。


後日談:その一週間後に行きました。もう沼からは逃げる気も無いようです。