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銘 柄 豊祝(ほうしゅく)

種 類 吟醸酒

蔵 元 豊澤酒造

場 所 奈良県奈良市今市町405





NaraCity 「奈良=鹿と大仏」というイメージを印象づける市です。県庁所在地かつ中核市となっています。山あいに位置していた月ヶ瀬村や都祁村と合併したため、旧奈良市と比べて東西に広くなりました。現在の奈良市では、衛星都市・古の都・山間部、と様々な姿を見ることができます。

また、奈良市の代表的なものとして、東大寺や興福寺、春日大社、平城宮跡などが挙げられ、観光客や修学旅行生の姿が絶える事はありません。みなさんも一度は来たことがあるのでは?

奈良市内には「ならまち」と呼ばれる町家住居の街並みがあり、日本人だけでなく外国人の観光客の姿をよく見かけます。京都とはまた違った古都の風情を感じるのが奈良ですね。

奈良市に居を構える蔵といえば、少し前に「春鹿」の紹介をしましたが、今回紹介する「豊祝」は皆さん連想する奈良公園周辺ではなく、そこから帯解駅周辺(万葉まほろば線)になります。

帯解といえば、当時の皇族が安産祈願に訪れ、帯が解けた(=無事に子供が生まれた)ということから帯解寺という名前になりました(だいぶ省略してます)。元々は違う寺名だったのですが、850年くらいに帯解寺という名前に変わったそうです。由緒ありますねぇ。

20131120_190603 「あらばしり」とは日本酒の用語で、搾りたてを意味します。つまり、出来て間もないお酒(=新酒)と言う事ができます。一般的に新酒は、秋の終わり頃〜春先によく出荷されます。

日本酒は透明なイメージがありますが、新酒は少し濁っています。豊祝の「あらばしり」はその中でも濁り具合が強かったです。ただ、濁ってるとは言え、完全に濁っている「にごり酒」ほどではありません。透明と濁りの間、といった感じでしょうかね。

そして新酒は香りが比較的強く、フルーティな香りがします。お米しか使っていないのに果実の香りがするというのはなんだか不思議です。

飲んでみると、口の中でフルーティな香りが広がります。そして、お米でつくられたお酒にもかかわらず、梨かブドウのような、果物の味がふんわりと感じられます。本当にこれは日本酒?リキュールじゃないの?と一瞬思ってしまう味ですが、最後には日本酒の甘味にふわっと舌を撫でられます。

このお酒、「日本酒が苦手なんだけどちょっと飲んでみたい」と言ってきた友達に薦めてみたところ、大層気に入ってもらえました。好みの問題ですので万人受けとまではいかないかもしれませんが、日本酒の固定観念を覆すには十分なお酒じゃないかなと思います。少しアルコールは強めですが、入門編にはぴったりかなと思います。

新酒は年によって味が変わるので、今年はどんなお酒が出るか楽しみでなりません。これからは寒くなる時期の楽しさが1つ増えそうです。みなさんも、新酒を見つけたら挑戦してみては如何でしょうか。
それでは、また次回!