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銘 柄千代の松(ちよのまつ)

種 類純米酒

蔵 元芳村酒造

場 所奈良県宇陀市
       大宇陀万六1797





UdaCity 右図の橙色に位置しており、平成の大合併で出来た比較的新しい市です。宇陀市の中の大宇陀◯◯に該当する地区は、合併前は大宇陀町と呼ばれていました。最寄りは近鉄大阪線の榛原駅で、そこから大宇陀まではバスが出ています。バスは毎時1、2本出ていますので大宇陀までは不便ではないですが、観光は車のほうが便利かなと思います。

万葉集に載っていることでも有名な柿本人麻呂が
東の野にかぎろいの立つ見えて かえり見すれば月傾きぬ
と詠んだのは今の大宇陀でした。当時は阿騎野と呼ばれ、狩猟の地だったそうです。他にも、奈良テレビのCMでも有名な「うだ・アニマルパーク」があります。

勘の鋭い方は、「しぼりたて」という名前を見た瞬間に「あ!新酒だ!」と分かったのではないでしょうか?日本酒でこのような名前がつくときは、新酒であることが多いです。

新酒は少し濁り気味な事が多いのですが、このお酒は比較的透明さが強く感じられました。
前回の「豊祝」あらばしりとは全く違う様子です。

お酒も十人十色という言葉が当てはまるんだなあと思い知らされます。杜氏さんからすると自分が作っているお酒というのは「手のかかる子ども」同然でしょうし、そういう意味では日本酒という飲み物はとても人間ぽさを感じさせます。

さて、香りですが、純米酒なのですがこちらも新酒なだけあってフルーティ。
しぼりたての香りはどうしてフルーティになるのでしょうね?そして、お酒を近づけるとフルーティかつ甘さもある香りが鼻をすっと抜けていきます。

口に含んで香りを楽しみながら、ごくりと呑むこむとお酒のしっかりとした味を感じることが出来、そして飲み終えた時には甘い味覚が少しだけ舌の上に残ります。
味はしっかり、後味ほんのりという感じでした。
来年の新酒はどのような味になっているか楽しみでなりません。

それでは、また次回!