20131222_182601


銘 柄 三諸杉(みむろすぎ)

種 類 純米酒

蔵 元 今西酒造

場 所 奈良県桜井市大字三輪510





SakuraiCity 右図の橙色に位置しており、近鉄大阪線・JR万葉まほろば線の桜井駅が市の中心部にあります。

桜井市には、大神神社・談山神社・安倍文殊院・長谷寺などといった有名な社寺や、山の辺の道があります。どれかひとつは聞いたことのある名前があるのではないでしょうか。

大神神社は蛇の神様を祀っていますが、お酒の神様としても知られているため参道の入口付近には奈良だけでなく色々な酒樽が置かれていて面白いです。あと夜は幻想的です。

安倍文殊院は「三人寄れば文殊の知恵」の言葉で知られる文殊菩薩が祀られており、受験生御用達のお寺です。コスモスも有名です。

「菩提酛(もと)」とは

(「酛」の漢字が難しく、環境によっては表示できないので今後はひらがなで「“もと”」と表現します)

菩提“もと”というのは、平安時代中期頃に正暦寺というお寺で編み出された酒母の作り方です。「生“もと”(きもと)」や「水“もと”(みずもと)」などと呼ばれる酒母の作り方よりも歴史のある方法でしたが、技術の発展に伴い段々と廃れてしまいました。ちなみに酒母とは酵母菌を大量に増殖させたもののことで、要するにたくさんの酵母って事でいいと思います。

そして時代が経ち、奈良県の酒蔵(有志)や正暦寺、そして県の研究所などが集まり、当時の製法を復活させたのです。つまり、昔の作り方を現代に蘇らせたものが「菩提“もと”」と呼ばれるお酒です。

20131222_182555 さて、お酒を飲んでみましょう。
よく見ると、お酒の色は普通のお酒よりも少し濃い感じがします。口に含むとあまり甘くない感じで、香りは少し酸味っぽい気がします。しかし口の中では酸味を感じませんでした。不思議だ。

飲み始めた時は柑橘系を食べた時の苦味に近い何かを感じましたが、後味はまったく苦くなく、寧ろ甘かったです。

菩提“もと”は味が濃いと感じます。実際、同じ蔵で菩提“もと”とそうでないのとを飲み比べてみると、菩提“もと”は味に癖が強い傾向がある……と思います。

普通の、日本酒の味がしっかりとしたお酒とは違って、それプラス味の奥行きが広いと言えばよいでしょうか。なんとも不思議なお酒ではありますが、このお酒が当時は「清酒」だったのでしょう。歴史ある奈良で、昔の時代の人々を思いながら飲むのもなかなかおもしろいものです。

それではまた。