先月、誕生日を迎えました。

皆さんからお祝いのお言葉やプレゼントを頂きまして本当にありがたい限りです。
頂いたプレゼントは機会を作ってまた紹介させていただきたいと思います。

突発的小旅行です。「ちょっとどこか行ってみるか」シリーズですね。
(シリーズものになるかはちょっとわかりませんが。)

今回の始発駅は南海高野線の汐見橋駅。南海と言えば難波のイメージが強いため、知る人ぞ知る小さなターミナル駅という印象です。僕にとっては南海電車自体があんまり馴染みのない電車なので、何もかもが新鮮です。関空行くとき位しか乗らないですからねえ。

JR難波駅から少し歩いた所に汐見橋駅はありました。地下鉄と阪神の桜川駅の入り口が隣にあります。比較的新しく近代的な造りである阪神なんば線の桜川駅入口と、古くから交差点の傍に存在していた汐見橋駅。温故知新という言葉よりは、栄枯盛衰という言葉の方が似合う雰囲気を醸しだしています。

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汐見橋駅は一見マインクラフトでよくある豆腐ハウスのような出で立ちですが、モダンな装飾品が随所に見られます。例えば窓とか。路線開業時の流行だったんでしょうかね。

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駅に入ると改札の上に昔の路線図が飾られています。
ただ、おそらく老朽化なんだろうと思いますが、所々剥がれていてちょっと勿体無かったです。
こんな剥がれた感じの絵は、正倉院展で見たことあります。
でもこの絵って歴史的な価値とかどうなんだろう。

さて、高野線の汐見橋〜岸里玉出間、通称「汐見橋線」と呼ばれているこの路線ですが、都会の中のローカル線の二つ名を持っています。汐見橋駅自体がそもそもあまり活気がなく(駅前の道は比較的交通量は多いんですが)、ここは本当に大阪市内なのかと思ってしまいます。

駅前の活気である程度この路線の繁盛っぷりが分かってしまうのですが、駅に止まっている電車を見ると、それをより一層感じることが出来ます。

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2両編成。





都心を走る大手私鉄なのに、2両しかありません。でもそれだけじゃないの(深夜の通販風に)

なんと、乗客が手で数えられるレベルなんです。まあ、時間帯が時間帯だから仕方ないのかなとも思いましたが、時刻表を見ると朝から晩まで毎時2本というダイヤ。
なんということだ。この路線にはラッシュという概念がないようです。

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でも立派にナンバリングはされているという




見捨てられてはないんだな、とちょっと頬もほころびます。
では、とりあえず今止まってるこの電車に乗って終点の岸里玉出まで行きましょう。
扉が閉まって電車が動き始めました。ある程度まで加速すると、そこからは惰性で走ります。線路は比較的直線なのですが、ゆっくりと走ります。だいたい、50キロくらいだったかな。

途中駅は全て無人駅で、どの駅の周辺も閑散としています。大阪のキタやミナミ、あべのハルカス周辺などと言った繁華街とは違い、どこか一昔前の風情を残した雰囲気が沿線風景から感じられました。

途中、道路をくぐるのですが、架線柱の撤去跡がくっきりと残っている部分の存在が電車から確認できました。廃線かな?と思い、あとで調べてみるとそこは過去に大阪市電が走っていたそうです。大阪市内で市電の遺構が分かる所というのはどれくらいあるかは分かりませんが、廃止されてからの年月を考えると大半が撤去されてしまったのではないかなと思います。そんな中、ふとした所に生きた証の様なものを確認できたのは印象深かったです。

というか、それくらいしか印象に残らないくらい、都会を走る割にあまりにローカルな路線でした。
遺構がまだ存在しているということは、この地域が積極的な都市開発などを必要としている所ではないのかもしれませんし、この路線のためにわざわざ工事をする必要もないのかもしれません。遺構が存在しているのはラッキーですけどね、もちろん。

汐見橋駅だけでなく途中の駅には線路の撤去跡や使われなくなったホームがみられました。過去は大変賑わっていた路線なのかもしれません。しかし今は貨物の扱いも無く、旅客もまばら。汐見橋駅で感じていた栄枯盛衰という言葉が、あまりにぴったりな路線でした。

なにわ筋線を建設する際、この線から直通させるという構想もあったそうですが、今では難波駅から直通させるという方向で検討が進められているそうです。そうなると、この路線は一体どうなってしまうんでしょうかね。まあ暫くはなにわ筋線の着工の気配は無さそうなので、それまでは元気に走っていてくれるのではないかなと思います。

さて、岸里玉出駅に着きました。

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ホームからは高野線の電車が通過していくところが見えました(写真は高野線ホームで撮りました)。
同じ高野線なのに、すごい差があります。またいつか、この路線が再び賑わうような日がくればいいなあと思いながら、改札を出ました。どのような変貌を遂げるのか、少し見てみたいなという気持ちもありますが、果たして実現のほどは…?

おわり