――とうとう歩くことを断念したいるかむ。
悲しみの涙が雨となり大地を濡らしていたが、1つの光が差し込んだ時、
空が晴れ、彼の表情にも幾分かの余裕が見え始めた――
この記事は、ある夏休みの終わりに 中編の続きです。前編・中編からどうぞ。
守口市駅までたどり着いた所で長かった徒歩の旅は終わりです。
とは言っても、時間的にはまだ余裕がありますし折角ならば京都観光なんてのもいいかも……なんて考えながら守口市で電車を待ちます。京阪電車は小さな頃からよく乗っていたので好きです。特急って昔は七条まで停まりませんでしたよね。気がついたら枚方市に停まるようになってたけれど。
京阪特急といえば、渋いおじさんの声で「七条まで止まりません」というのと、「只今から補助椅子が使用できます」という自動放送が車内に流れていたのが、今でも耳に残っています。自動で声が流れるなんて凄いなあと子どもながらに思ったものでした
そうです、この時僕は
走馬灯が見え京都で少しゆっくりしたいなあと思ったのです。
旅先でゆっくりするといえば、皆さんは何を思い浮かべますか?
僕は、温泉です。旅の醍醐味の1つだと信じてやみません。
ただ、京都は温泉どころでは無いのでそんなに有名なところはありません。
市営の銭湯とか民営の銭湯は結構あるらしいですけれどね。それはそれで味があっていいのですが、やはり今回はくつろげる所へ行きたいわけです。
え?なぜかって?
あんたね、雨曝しの中5時間近く歩いたらそら休みたくなりますて。
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悲しみの涙が雨となり大地を濡らしていたが、1つの光が差し込んだ時、
空が晴れ、彼の表情にも幾分かの余裕が見え始めた――
この記事は、ある夏休みの終わりに 中編の続きです。前編・中編からどうぞ。
守口市駅までたどり着いた所で長かった徒歩の旅は終わりです。
とは言っても、時間的にはまだ余裕がありますし折角ならば京都観光なんてのもいいかも……なんて考えながら守口市で電車を待ちます。京阪電車は小さな頃からよく乗っていたので好きです。特急って昔は七条まで停まりませんでしたよね。気がついたら枚方市に停まるようになってたけれど。
京阪特急といえば、渋いおじさんの声で「七条まで止まりません」というのと、「只今から補助椅子が使用できます」という自動放送が車内に流れていたのが、今でも耳に残っています。自動で声が流れるなんて凄いなあと子どもながらに思ったものでした
そうです、この時僕は
旅先でゆっくりするといえば、皆さんは何を思い浮かべますか?
僕は、温泉です。旅の醍醐味の1つだと信じてやみません。
ただ、京都は温泉どころでは無いのでそんなに有名なところはありません。
市営の銭湯とか民営の銭湯は結構あるらしいですけれどね。それはそれで味があっていいのですが、やはり今回はくつろげる所へ行きたいわけです。
え?なぜかって?
あんたね、雨曝しの中5時間近く歩いたらそら休みたくなりますて。
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